黒古泉日記

135 :黒古泉日記を受信した :2006/12/06(水) 00:18:50 ID:ybKwK0Q5
 某月某日
 涼宮ハルヒが北高に入学した。入学早々回りが凍りつくような挨拶をしてくれたらしい。
 この分では当面バイトは続きそうだ。困ったものだ。

 某月某日
 最近招集がかからないと思ったら、どうも彼女はクラスメイトと話をするようになったらしい。
 いい兆候だ。不満の捌け口になってくれたらいい。こっちの仕事も楽になる。

 某月某日
 彼女がTFEIと未来人に接触したという。無意識にせよ看過できない事態だ。
 俺たちの仕事を増やさないためにも少しはおとなしくしていてほしいんだがな。困ったものだ。

 某月某日
 今日森さんに呼び出された。追加要員として北高に転校しろという。
 どうも彼女は謎の転校生を探しているとかで、年齢の近い私に白羽の矢が立ったらしい。
 ということは・・・俺もSOS団に入ることになる。彼女がそれを望む限りはそうなる。困ったものだ。

 某月某日
 案の定、転校当日に彼女にSOS団へ連れてこられた。内偵のとおりの性格だったからどうにかなりそうだ。
 しかし目的が宇宙人未来人超能力者を探し出して遊ぶって・・・みんないるぞと喉まで出かかったぞ。
 大体あの少年がなんでここにいるのかがわからない。ちょっと見は悪くないルックスだが。

 某月某日
 今日部室に行ったら涼宮ハルヒが朝比奈みくるにいたずらしていた。
 涼宮に反駁できる人などいない。彼女だってわかってるはずだ。
 ・・・なぜお前が止める?俺の仕事を増やす気か?・・・と思ったら涼宮があっさりおとなしくなった。
 どういうわけだ?まさか彼に気があるとでも?・・・ありえないか。

 某月某日
 不思議探検とかで涼宮ハルヒと行動をともにすることになった。
 終始不機嫌そうだったが、身近に接してみると活発で魅力的な女性だと思った。
 不機嫌な理由は・・・たぶん彼がいないせいだろう。この間の写真撮影と照らし合わせれば答えは簡単だ。
 ・・・だが、なぜ彼なんだ?

 某月某日
 彼が俺に涼宮さんのことで話があるという。どうやらあの二人から話を聞いていたらしい。
 一応話はしておいた。どこまで信じるかは彼次第だ。
 しかしコーヒーの熱さを元通りにしろといわれたのには笑い出したくなった。
 いっそスプーン曲げの手品道具でも仕入れておけばよかった。今度用意しておこう。実演時は、口真似を忘れずに。

 某月某日
 非常呼集がかかったのでバイトという口実で部活はオミットさせてもらった。
 彼女の精神状態が活性化の兆しを見せている旨報告。

 某月某日
 彼を閉鎖空間へ連れて行く。どこまで理解できたかは・・・この際いい。事実を見せたまでだから。
 しかし彼はまだ気づいていないらしい。まったく鈍感な男だ。俺ならもっと巧くやる自身がある。
 ただでさえ最近涼宮さんの様子がおかしい。あいつは理解してないんだろう。困ったものだ。

 某月某日
 済んでのところで世界を崩壊させるところだった。
 あの程度の嫉妬で世界をひっくり返そうとした彼女も彼女だが、あいつはなんなんだ?
 頭にきたのでそっちの世界でアダムとイブになってよろしくやれといってやった。
 なにはともあれ当面バイトは続きそうだ。・・・それも悪くない。

 「結構今の任務、気に入ってるんじゃないの♪」
 「森さん!書きかけを覗かないでください・・・」
 おわり

 ・・・いや、古泉ってほんとは任務と本音の狭間で揺れてるいいやつだと思うんだけど、一応ね。

元URL:http://www.syu-ta.com/blog/2006/12/06/225424.shtml