313 :名無しさん@お腹いっぱい。:2007/03/17(土) 08:57:02 ID:4W9WFzbd
日曜だというのに特にする事もなく、地元の商店街をぶらついていた時の事である。
そろそろ昼飯でも食おうか迷っていると、偶然にも人ごみの中に見知った顔を発見した。
「よお、古泉」
突然肩を叩かれた古泉は驚いたのか、俺を見てもきょとんとしていた。なんだそのマヌケ面は。
なぜ日曜の昼間にこんな場所に居るのかと聞くと、どうやらボードゲームの新作を買いに来たようだ。
はぁ・・・暇なのはお互いさまってか。せっかくだから昼飯に誘ってやると、古泉はいつもの笑顔で快諾した。
そしてたどり着いた場所がマックである。貧乏学生にはここで十分なのさ。
適当にセットを注文し、古泉が注文を終えるのを待っていたが、古泉は一向にレジに行こうとしない。
驚いた事に、こいつは今までマックに来た事がないそうだ。やれやれ・・・
仕方なく俺が古泉の分まで注文してやる。まあ、同じものでいいか。
「いただきますっと」
もそもそとハンバーガーにかぶりつく。一方古泉はうまそうに喉を鳴らしながらコーラを飲んでいる。
おいおい、先にコーラばっか飲んでたらポテト食うとき喉渇くぞ。
しばらく経つと、俺の予想通りコーラが無くなった古泉は苦しそうにポテトと格闘していた。
はぁ・・・言わんこっちゃないぜ、まったく・・・
「ほら、俺のコーラやるからさっさと食っちまえよ」
コーラを差し出された古泉は何度も俺に飲み物が無くて大丈夫なのか聞いてきたが、
いちいち返事をするのも面倒なので、気にするなとしか言わなかった。
「それじゃまたな、古泉。」
古泉の姿が見えなくなるのを確認してから、俺は自販機でコーラを買って帰った。